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ワインのアルコール度数は高い?ワインのアルコール度数やその他の栄養素について

ワインのアルコール度数や栄養素が健康にどのように影響を及ぼすのか気になる方も多いと思います。ワインのアルコール度数はそのブドウ品種、産地、作り方などによって異なるのです。栄養素も他のお酒にと比べると違いがあり、ワインに特徴的な栄養素もあります。ワインはなんとなく健康に良さそうな気がするけど、何がいいのかはわからない。そんな方の疑問に答えて、後半ではワインの栄養素について他のお酒と比べながら解説します。今回この記事を読むことで、ワインのアルコール度数の違いやお酒の中での位置付け、その栄養素について理解することができます。

ワインのアルコール度数について

健康日本21(アルコール)によるとワインのアルコール度数は平均では12%前後です。ただ各ワインで違いがあります。赤ワインで11-15%、白ワインで10-13.5%、ロゼで11-13% 、スパークリングで11-13%前後です。後ほど解説しますが、ブドウ品種や産地、製法などによってアルコール度数は多少前後します。

他のお酒と比べるとどうなる?ワインのアルコール度数について

よくワインはアルコール度数が高いのか低いのかと言う疑問を耳にします。結論は飲み方によるが、他のお酒に比べてもワインのアルコール度数は高すぎることはありません。実際にアルコール度数の数値を確認してみましょう。

  • ビール・・・3~5%
  • 缶酎ハイ・・・3-9%
  • ワイン・・・10-15%
  • 日本酒・・15-16%
  • 焼酎・・・20-25%
  • ウィスキー・・・40-43%

ここでポイントなのがアルコール度数の高い蒸留酒です。アルコール度数の高い蒸留酒はそのまま飲むよりも、水や炭酸などで割って飲む方が多いので、実際に摂取するアルコール量を比較しないといけません。では上記の表を摂取するアルコールの量で比べてみましょう。想定としてはお店などで提供される一杯分でどれだけのアルコールを摂取するのかを見ます。

  • ハイボール・・・一杯あたり30mlのウィスキーを使用するのでアルコール摂取量は12gです。
  • ワイン・・・グラス一杯120mlでアルコール摂取量は14gです。
  • 焼酎水割り・・・一杯あたりに90mlの焼酎を使用するので、アルコール摂取量は18gです。
  • ビール・・・ビールはジョッキ一杯で500mlでアルコール摂取量は20gです。
  • 日本酒・・・1合で180mlなので、アルコール摂取量は27gです。

焼酎やウイスキーの方がアルコール度数は高いですが、アルコール度数だけで比べるよりも摂取するアルコール量を比べると違った結果になります。厚生労働省は適切な飲酒として1日あたりのアルコール摂取量を20gとしています。ワインではグラス1.5杯程度が目安になるので、参考にして楽しむことをオススメします。

アルコール度数の低いワイン

ワインは好きだけどお酒が弱くあまり飲むことができない方もいるかと思います。そんな方にはアルコール度数が低いワインがおすすめです。具体的には、

イタリアのモスカート・ダスティ:5.5%
ドイツのリースリング:7-8%
イタリアのランブルスコ:8-10%

など比較的アルコール度数が低いワインもありますので、是非試してみるといいでしょう。またアルコール度数の低いワインをゆっくり、同量のお水と一緒に飲めば酔いにくくなります。

ワインのアルコール度数は何で決まるのか?

ワインはブドウの果汁に酵母を加えることで造られます。酵母は糖を分解してアルコールを生成するため、糖度が高いほどアルコール度数が高くなるのです。

収穫時期(完熟度)

収穫時期が遅いほど、糖が凝縮され糖度が上がるので、遅摘みのブドウを使って造られたワインはアルコール度数が高くなります。

発酵期間

アルコール度数は発酵過程が進むにつれて高くなるので、発酵期間が長いワインはアルコール度数が比較的高くなります。

ブドウの産地(気候)

産地の気候によってもアルコール度数は異なります。温暖な気候や日照時間が長いとブドウの糖度が高くなるので、アルコール度数が高くなる傾向があります。逆に冷涼な地域や日照時間の短い場合は糖度が低くなりアルコール度数が低くなります。

ワインの栄養素について

ワインには他のアルコール類と共通の栄養素やワイン特有の栄養素があります。ミネラル、ビタミン類は他の焼酎やウイスキーにも極微量ですが含まれています。ワインの栄養素としては主にポリフェノール類が注目されています。

カロリー

ワインのカロリーは100gあたり赤ワイン73kcalです。他のお酒のカロリーは同様に100gあたり以下の通りです。

  • ビール:40kcal
  • 日本酒:109kcal
  • 焼酎:206kcal
  • ウイスキー: 237kcal

ミネラル類

ワインにはミネラル類が比較的多く含まれています。主にはカリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄などです。カリウムは赤ワインに多く含まれており、体内の余分なNaを排泄し水分バランスを調節する働きがあります。マグネシウムは赤ワインに多く含まれており、カルシウムとともに骨の構成や、数多くの酵素反応に関与しています。その働きはエネルギー生産、体温調節、ホルモン分泌、筋肉収縮などに関わることです。鉄は赤血球の合成に利用されます。その働きはヘモグロビンと結合し、酸素を全身へ送ることです。

ビタミンB群

体内のエネルギー代謝に潤滑油のような働きとして関与しているビタミンB群は、ワインに含まれる栄養素のひとつです。焼酎やウイスキーにも極微量ですが含まれています。特にビタミンB2、B6などが含まれています。

ポリフェノール類

ポリフェノールは、もともと葉や皮、果肉に含まれる色素成分で、紫外線の酸化ダメージから種子を守る働きをしています。白ワインにもポリフェノールは含まれていますが、特に赤ワインに多く含まれています。主に抗酸化作用があり、近年注目されています。

ポリフェノール類とフレンチパラドックスについて

ポリフェノール類にはアントシアニン、レスベラトロール、タンニン、カテキンなどがブドウの果皮、種子、果肉、などに含まれています。

アントシアニン

アントシアニンには赤ワインに多く含まれ、ロドプシンを合成する働きがあります。ロドプシンとは光の刺激を目から脳に伝える働きがあります。目が疲れる、ぼやけるといった症状を改善します。

タンニン

タンニンは渋みの元になっている成分です。抗酸化作用が強く、生活習慣病の予防や老化防止にも効果が期待できます。

カテキン

カテキンは渋みや苦味の成分です。抗酸化作用が強く、ガン予防、血糖値の上昇抑制、高血圧を改善するなどの効果が期待できます。

レスベラトロール

レスベラトロールは老化・寿命の制御因子を活性化させます。その作用はポリフェノール類の中でも最も強く、抗がん、抗動脈硬化、抗肥満、抗糖尿病、抗炎症などが動物実験で数多く報告されています。今後も研究が続けられていく注目すべき物質です。

フレンチパラドックス

フランス人は動物性脂肪をよく摂取するにも関わらず、虚血性心疾患の死亡率が欧州一低い。それはフランス人が世界一の消費量を誇る赤ワイン(ポリフェノール類)のおかげであるという話は「フレンチパラドックス」と言われ有名な話です。

まとめ

ワインのアルコール度数は他のお酒に比べると、低くもなく高くもない位置付けでした。実際に飲むアルコールの量を比べるとわかりやすいです。そのアルコール度数は収穫時期や発酵期間、ブドウの産地や種類によって変わります。一般的には温暖な気候や日照時間の長い地域でワインのアルコール度数が高くなる傾向にあります。

ワインの栄養素については他のお酒と比べると共通で含まれているものや、ワインに特徴的なものがありました。ビタミン、ミネラル、などはワインに含まれていますし、焼酎、ウィスキーなどの蒸留酒にも極微量ですが含まれています。ワインで注目すべきはポリフェノール類です。これは白ワインよりも赤ワインの方が多く含まれています。ポリフェノール類は主に抗酸化作用や生活習慣病を改善する効果があります。その中でもレスベラトロールは老化・寿命制御因子を活性化することがわかっており、今後のさらなる研究が進められることが期待されている注目の物質でした。

このようなワインの栄養素面での特徴も知りながらワインを飲むとワインがさらに楽しめるかと思います。

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