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アロマで楽しむワインの世界 ~アロマ別おすすめワイン7選~

アロマで楽しむワインの世界 ~アロマ別おすすめワイン7選~

ワインの記事を読んだり、お店でワインの説明を聞く際に必ずと言っていいほど出てくる「アロマ」という言葉。この「アロマ」はワインの香りの事を指します。「アロマ」はワインを表現する上で欠かすことの出来ない非常に大切なもの。ワインの香りはレモン、りんご、もも、いちご、チェリーなどいろんなフルーツやスパイスなどの香りに例えられることがよくあります。もちろん、レモンやりんごがワインに含まれているわけではなく基本的にはぶどう100%で造られています。ワインという飲み物は同じぶどうという原材料なのにいろんな香りがするなんて不思議ですよね。

実はこのワインの香りの要素は第一アロマ~第三アロマという3つの分類に分かれています。
第一アロマはぶどう由来の香りでフルーツの香りを中心とした香りの表現、第二アロマはワインの醸造過程のなかで生まれる香りで発酵由来の香りとなります。第三アロマは熟成由来の香りです。今回は全て香りを勉強するととても複雑なのでは第一アロマを中心にワインの代表的な「アロマ」をいくつか紹介していきます!

白ワインの代表的なアロマ

まず最初は白ワインの代表的なアロマを確認してみましょう。今回は第一アロマ(ぶどう由来の香り)のご紹介です!

グレープフルーツやレモン、柑橘系アロマ

すっきりとした味わいが特徴的な糖度の低いワインによく使用される香りの表現です。この柑橘系のアロマの表現はフレッシュで若い白ワインによく使われます。冷涼な気候の産地で造られたぶどうやソーヴィニヨン・ブランやリースリングという酸が強いぶどう品種の表現に使われることが多いです。

りんごまたは桃、有核果実のアロマ

酸が穏やかで果実味のしっかりとしたフルーティな白ワインに多い表現。りんご、桃や洋ナシなど果実の中心に種が入っているような有核果実の柔らかくジューシーな果実の印象で白ワイン全般に良く表現される香りです。りんごや桃は広いエリア・ぶどう品種に使われますが、洋ナシだと温暖な産地や残糖感のある味わいのワインに使われることが多いです。

ライチやパイナップル、トロピカルフルーツ系アロマ

華やかで果実味がしっかりと感じられるジューシーなトロピカルフルーツ系のアロマは香り華やかで糖度の高いワインに主に使われる表現。温暖気候のワインに良く表現されチリ、アルゼンチン、ニュージーランドのワインによく感じ取れる香りです。またライチは、「ゲヴェルツトラミネール」という難しい名前の白ぶどう品種の代表的な香りです。

赤ワインの代表的なアロマ

お次は赤ワイン。同じく今回は第一アロマのご紹介です!

ラズベリーやチェリー、赤系果実のアロマ

糖度が低く酸味のしっかりとした赤ワインによく表現される香りです。主にライトボディのワインに使われることが多い香りの表現で、ピノ・ノワールやガメイなどのぶどう品種を表現するときに使われることが多いです。
冷涼な気候だとフレッシュなベリー、温暖な産地・糖度の高いワインだと煮詰まったフルーツの香りを指すことが多いです。
そのため同じピノ・ノワールでもフランスだとラズベリー、カリフォルニアだといちごジャムなどとよく表現されます。

ブルーベリーやカシス、紫系果実のアロマ

ぶどう品種で言うとカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーという果皮の厚いぶどう品種によく表現されるアロマです。
この香りを持つワインは色調も紫っぽい色合いのものが多く香りのイメージのつきやすいアロマ。果皮が厚めのぶどう品種に表現される香りの為、渋みが程よく植物的ニュアンスが強く感じられるエレガントなワインが多い印象です。

ドライプルーンやレーズン、凝縮感のある黒系果実のアロマ

ドライプルーンやレーズンの様な凝縮感のあるアロマは温暖な産地のワインによく使われる表現です。糖度が高く濃厚な味わいのワインが多く、フルボディの赤ワインに使われます。メルローやグルナッシュ、ネッビオーロなどのぶどう品種のアロマを表現するのにぴったりです。

ワインの『ブーケ』ってどういう意味?

ワイン用語で『ブーケ』という言葉があります。これは冒頭で紹介した第三アロマの事を指します。第三アロマは…、熟成由来の香りでしたね!
熟成由来のアロマとはワインの樽や瓶内でワインを寝かせておいた際に発生する香りの事。木の樽や瓶内で長いこと眠っていたワインはバニラや紅茶、キノコの様な香り豊かでエレガントな香りを放ちます。ワインの『ブーケ』、すべてのワインから感じ取れる要素ではありませんが熟成させたワインを飲む際には是非意識してみてください。

アロマ別おすすめワイン7選

ムートン・カデ ソーヴィニヨン・ブラン(フランス)

柑橘系の爽やかなアロマ魅力的な白ワイン

キリっとした清涼感のある爽やかな味わいを楽しむことが出来ます。レモンやライムの様な柑橘類やミントの様なハーブのの爽やかなアロマが心地よい白ワイン。さっぱりした爽やかな味わいは天ぷらや唐揚げ、和食とも相性抜群です。

サンタクリスティーナ・ビアンコ(イタリア)

フルーティ!有核果実の優しいアロマに癒される白ワイン

フレッシュさと酸が穏やかで飲みやすい、フルーティさがウリのイタリアの白ワインです。りんごや桃のジューシーな果実味とほんのりグレープフルーツの様なほろ苦いアクセントが大人っぽい1本。オイル系パスタやバーニャカウダと相性抜群です!

スモーキング・ルーン シャルドネ (アメリカ)

トロピカルフルーツの華やかなアロマが魅力的な白ワイン

パイナップルの様なトロピカルフルーツの生き生きとした果実味と、濃厚な樽由来のバターやナッツのアロマが上品に混ざり合うリッチな味わいの白ワインです。バターや乳酸系のアロマがある為、乳製品を使用したお料理と相性抜群です。グラタンや白身魚のバターソテーなどと合わせてどうぞ!

ダークホース ピノ・ノワール(アメリカ)

チャーミングなベリー系のアロマが魅力の赤ワイン

いちごをぐつぐつと煮詰めたいちごジャムの様な濃厚なアロマがグラス中を漂う華やかな香りがチャーミングな赤ワインです。渋み・酸味共に穏やかな万人受けが狙えるこちらのワインはホームパーティーなどでも大活躍となる事間違いなし!

カバノン・デ・アレキサンドラン・シラー(フランス)

エレガントな魅力溢れる紫系果実のアロマの赤ワイン

フレッシュなブルーベリーやカシスのピュアな果実味とアロマを楽しむことが出来る紫系果実のアロマのお手本の様な赤ワイン。ほんのりとスパイスやハーブのアロマがあり複雑味を持つバランスも良く渋みも穏やかで飲みやすい為、初心者の方に是非1度最初に飲んでもらいたい1本です。
ラム肉のグリルや鴨肉など、ハーブと胡椒たっぷりのステーキなどお肉料理と相性が良いです。

レ・ヴァンダンジュ セレクテッド・バイ・クリスチャン・ムエックス(フランス)

ドライフルーツの様な濃厚果実のアロマが魅力の赤ワイン

凝縮感のある濃厚なドライプルーンやレーズンの香りが楽しめるフランス・ボルドーの本格派ワイン。滑らかな果実味と程よい渋味が心地よく濃厚ながらもすぐに1本飲み切ってしまう罪深いワインです。実は、超高級ワインを造る会社が手掛けたワインで隠れファンも多いんだとか。

レゼルヴァ・ドス・アミーゴス トゥーリガ・ナショナル(ポルトガル)

『ブーケ』を楽しむ熟成赤ワイン

濃密な黒系果実のアロマの奥に、チョコレートやキノコを思わせる第三アロマ『ブーケ』の要素がしっかりと楽しむことが出来る赤ワイン。長期間の熟成により渋みや果実味はまろやかになり、熟成由来の複雑味のあるアロマが楽しめるこのワインは、ワインだけでも満足感アリです。簡単なおつまみを用意して、ゆったりとワインと向き合う時間を楽しんでみてはいかがでしょうか?

おわりに

是非、皆様もワインを飲む際には「このワインはどんな香りがするだろう?」と興味を持って飲んでみて下さい!
何度も飲んでいるうちにワインの香りが分かるようになってきたらこっちのものです。ワインの香りに詳しくなるとワインの香りで気候やぶどう品種が何となくわかるようになる為ワイン選びもぐっと楽になりますよ。
私自身も「はじめまして」のワインを見た時、産地やぶどう品種をみて何となく味わいのイメージが想定できワイン選びで大きく失敗するという事はほぼ無くなりました!ワインは味わいと同じくらいに「アロマ」を楽しむワイン、沢山香りをとって

 

 

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