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ワイン選びが楽しくなる!ワインのブドウ品種ガイド編

ワイン選びが楽しくなる!ワインのブドウ品種ガイド編

「優れたワインは優れたブドウから造られる」と言われます。世界のワイン用ブドウ品種は何種類くらいあるか想像できるでしょうか。実は6,0000種は確認されていると言われています。その中でも重要性が高いといわれる品種は、約20種類。ということは、約20品種で世界のワインのほとんどを占めるということ。

私たちがよく耳にするカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネといった主要なブドウ品種を知っておくだけで、ワインに関する必要な情報は手に入りそうですね。ブドウ品種に加えて、テロワール(畑の気候、土壌、傾斜など)、発酵や醸造方法の掛け合わせで大まかなワインのイメージがつかめます。今回はブドウ品種のうち8種類をピックアップしてお届けしましょう。

赤ワインならコレ!代表的なブドウ品種4種

赤ワインの二大スーパースター品種というと、フランスのボルドー地方の主要品種「カベルネ・ソーヴィニヨン」と、ブルゴーニュ地方の主要品種「ピノ・ノワール」が有名です。また「メルロー」は和食にも合わせやすい万能選手、世界のワイン生産量NO.1のイタリアが誇る「サンジョベーゼ」。この4つの品種についてご紹介しましょう。

カベルネ・ソーヴィニヨン

赤ワインのブドウ品種といえば、まず「カベルネ」から覚える人が多いでしょう。最高級のボルドーワインを生み出す品種で、まさに「ワイン界の王」。ボルドーのメドック地区やグラーヴ地区の主役品種です。
世界で最も栽培面積の広い品種でもあります。タンニンを豊富に含み、長期熟成にも耐えられるワインに。香りはカシスや緑ピーマン、杉、ミントのアロマが広がります。しっかりとした味わいで、ワイン初心者にもおすすめです。

おすすめのワイン「シャトー・レイソン」赤/750ml

300年以上の長い歴史を持つ、伝統あるオー・メドック地区のシャトーから生まれるワイン。クリュ・ブルジョアという格付けです。フレッシュな果実感、オーク香がバランス良く、しっかりしたタンニンとコクが特徴。肉料理やチーズなどと組み合わせて。

ピノ・ノワール

ブルゴーニュ原産のブドウ品種で、まさしく「ワイン界の女王」。単一品種として醸造されることが多いでしょう。タンニンが少ないので、寿命はどちらかというと短めなものの、最高級ワインは長期熟成も可能です。世界で最も高額で取引をされるワイン「ロマネコンティ」はあまりに有名。香りはチェリーや胡椒、カシス、キノコ、プルーンのアロマが広がります。味わいはラズベリーやイチゴのような赤い果実味、しっかりとした骨格の中に透明感を感じるテイスト。

おすすめのワイン「モンテス アルファ ピノ・ノワール」赤/750ml

こちらはチリ産のピノ・ノワール。チリは雨が少ないため日照時間は長くブドウ栽培に最適な上、乾燥し害虫がいないため、農薬をほとんど使う必要がないのが特徴。芳醇で力強い果実味と凛とした酸が滑らかなタンニンが心地よいバランスを生み出します。子羊の香草焼きやミートパスタと一緒に。

メルロー

ボルドーのサンテミリオン地区やポムロール地区などに広がるブドウ品種です。香りはプラムや香辛料、イチゴ、スミレのアロマが広がります。味わいはタンニンが柔らかく、コクがあるのにマイルド。渋みも酸味もまろやかでコクのある味わいです。お醤油ベースの和食にも合わせやすいのが嬉しいところ。

おすすめのワイン「グラスマウンテン メルロー」赤/750ml

カリフォルニア州のナパ・ヴァレーの完熟ブドウから造られるふくよかなワイン。香りはチェリーやプラム、スモーク香、トースト香が印象的です。なめらかでクリーミーな口当たりのワイン。すき焼きや唐揚げと合わせても。

サンジョベーゼ

トスカーナ州を中心に、イタリア全土で育成されるブドウ品種です。栽培面積はイタリア最大。酸やタンニン、果実味のバランスが良く、しなやかなワインに仕上がります。香りはフランボワーズやイチゴ、なめし革、イチジク、スミレのアロマ。味わいは果実味が濃厚でコクがあり、フルーティな酸味が楽しめます。熟成するとルビー色が深まり、なめらかなワインに。

おすすめのワイン「レオナルド キャンティ」赤/750ml

華やかでチェリーを中心とした果実の香り、柔らかな果実感に満ちた味わいで、幅広い料理に合わせやすい点が魅力です。豊かでエレガントな香りと芳醇な味わいが特徴。

白ワインならコレ!代表的なブドウ品種4種

白ワインの二大高貴品種といえば、「シャルドネ」「リースリング」が挙げられるでしょう。また「ソーヴィニヨン・ブラン」はフレッシュ感が楽しめる人気の白ワインです。「甲州」は日本が誇る日本産のブドウ品種で、近年人気が高まっています。

シャルドネ

が、飽きの来ない味わいと栽培のしやすさから世界中で造られています。フランスのブルゴーニュ地方やシャンパーニュ地方などの冷涼な地域や、オーストラリアやニュージーランドなどの温暖な地域でも栽培。樽熟成にも相性が良く、バニラ香やトースト香にも繋がります。リンゴや洋ナシ、ヘーゼルナッツなどのアロマ。

おすすめのワイン「ルイラトゥール ブルゴーニュ シャルドネ」白/750ml

フランスのコート・ドールとコート・シャロネーズのシャルドネで造ったワイン。フローラルと果実の洗練されたアロマとバニラ香。果実の甘味と酸味が調和した繊細な味わいです。天ぷら、牡蠣グラタンとともに。

ソーヴィニヨン・ブラン

ボルドー地方のブドウですが、フランスのロワール地方でも栽培。グレープフルーツや刈りたての牧草、火打石、アーモンド、レモンの香りが特徴です。軽やかなタイプが中心。

おすすめのワイン:「マトゥア ソーヴィニヨン・ブラン マルボロ」白/750ml

ニュージーランドで初めてソーヴィ二ヨン・ブランのワインを生産したワイナリーが届けるワイン。フレッシュなハーブのニュアンス、シトラスフルーツの味わい、酸とのバランスが楽しめます。カルパッチョ、サラダなどと一緒に。

リースリング

ドイツが主要産地ですが、フランスのアルザス地方やオーストラリアも有名な産地。香りは白い花、グレープフルーツ、レモン、火打石、パイナップル、シナモン。とても強いシャープさが味わいの大きな特徴です。

おすすめのワイン:「トリンバック リースリング」白/750ml

フレッシュな果実味とともに上質な酸とミネラルが心地良くるワイン。長い余韻の中にクリーミーな風味も。シンプルな焼き魚を始め、魚介のマリネやフリットなど様々なスタイルに合わせられる万能なスタイルです。お寿司、お刺身、焼き魚などと組み合わせて。

甲州

甲州は日本固有の品種。フレッシュで爽やかな和柑橘系の香りが特徴なので、こってりとした味付けよりも淡泊な味わいの料理がおすすめです。

おすすめのワイン:「シャトー メルシャン山梨甲州」白/750ml

山梨県の甲州ブドウを使用。瓶詰め直前まで貯蔵タンクの中で澱と接触させて育成する「シュール・リー製法」。はつらつとした酸味とはじける炭酸ガスも感じられ、しっかりとしたうまみと厚みのあるワインです。お刺身、お寿司、サワラの西京焼とともに。

まとめ

気になるブドウ品種は見つかりましたでしょうか。好みのワインを選ぶために「ブドウ品種」を知ることはとても大事なことです。ブドウ品種を軸にワインを楽しむと、新たな発見が広がるかもしれません。また同じブドウ品種でもテロワールや醸造方法、造り手によって、テイストが変わってくるのもワインの面白いところです。「このワインはどんなブドウ品種から造られたのかな?」と想像しながら、新しいワインとの出会いを楽しんでくださいね。

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