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生産量世界一!「イタリア」ワインの世界~おすすめペアリングもご紹介

生産量世界一!「イタリア」ワインの世界~おすすめペアリングもご紹介

世界一のワイン生産国をどこだか知っていますか?ワインといえばフランスのイメージが強いかもしれませんが、実は1位は「イタリア」なんです!2位フランス、3位スペインを抑えて堂々1位のワイン生産国、イタリア。地域ごとに実に多彩なワインが造られており、なんといっても魅力はフードフレンドリー(食事と好相性)であること!イタリアには州ごとに郷土料理があり、それに合う多様なワインが作られています。日本でも馴染みのある料理が多いので、外食でも家庭でも真似できる組み合わせを楽しめるのが嬉しいですね。イタリアワインは気取らず楽しめるところもポイント。今回は、「イタリアワインの主な産地・品種」や初心者でも楽しめる「フードペアリング」などについてみていきましょう!

イタリアワインの産地や主要な品種の特徴は?

イタリアの国土は南北に細長く、女性のブーツのような形が特徴的です。この細長い地形のおかげで、州ごとに気候風土や作られる品種が様々なので、多彩なスタイルのワインを生んでいるのですね。

続いて主要な産地や品種などをみていきましょう。

主要産地を地域別に紹介

北イタリア

スイス、フランス、オーストリアとの国境沿いに位置し、イタリアの中で高級ワイン産地が集中している地域。アルプス山脈の麓に東西に広がる地域で、寒暖差が大きいことから複雑なワインが生み出されます。有名な産地は、バローロやバルバレスコなどの高級ワインを生み出す「ピエモンテ州」、州都ミラノを有する「ロンバルディア州」、水の都ヴェネツィアがある「ヴェネト州」などがあります。なかでも「エミリア・ロマーニャ州」は豊富な食材に溢れ、”イタリアの食の中心”と呼ばれているため、様々なワインとのペアリングが楽しめます。

中部イタリア

中央をアペニン山脈が縦断し、西側は地中海海域のティレニア海、東側はアドリア海に面しており、温暖な気候が特徴です。イタリアといえば最も有名なデイリーワイン『キャンティ』を生産する「トスカーナ州」があるのもこの地域。素朴で食べ飽きないトスカーナ料理は観光客からも人気が高く、オリーブオイルの品質はイタリアの中でもピカイチです!

南イタリア

日照量が多く温暖な地中海性気候で、素晴らしい果実味にあふれたワインが生産されています。イタリア半島南端の「シチリア州」はイタリア最大の面積で、暑い地域にぴったりな、すっきりとした味わいの白ワインが生産されるのが特徴です。
「プーリア州」はイタリアで最も東に位置する州で、国内のワイン生産量は常にトップ3圏内です。「プリミティーヴォ」という品種から造られる、濃厚な果実味とビロードのような味わいの赤ワインが有名です。ちなみに、プリミティーヴォはカリフォルニアでは「ジンファンデル」と呼ばれている品種です。

500を超えるブドウ品種が存在!多さの理由は?

イタリアには、なんと500種類を超える土着品種(その土地固有の品種)が存在すると言われています!イタリアでしか作られていない品種がこんなに多くあるとは、驚きませんか?イタリアではサンジョヴェーゼ種から造られるがぶ飲み向きの赤ワイン「キャンティ」が有名な一方、高貴な高級赤ワイン「バローロ」「バルバレスコ」なども存在しますし、魚介に合う軽快な白ワインから、オレンジ色がかったコクのあるワイルドなワインまで…実に様々なワインが伝統的に各地で造られてきました。ブドウを造りやすい気候風土に加え、「地産地消」の意識が高いことも土着品種が生き残るのにプラスに働いたと思われます。

イタリア人はあまり他国のワインを積極的に飲まないそうです。それどころか、イタリア国内のなかでも「地元のワインしか飲まない」という人が多いのだとか。地元の人に輸入ワインを飲まないのかと聞くと、「すぐ近くに素晴らしいワインがあるのに、どうしてわざわざ輸入ワインを飲むんだい?」なんて言われてしまいます。「うちの村のワインが最高!」という民族意識が、土着品種を守ることができた背景なのでしょうね。

イタリアの主要品種は?サンジョヴェーゼなど人気の品種を紹介!

黒ブドウ編

サンジョヴェーゼ

黒・白ブドウ総合1位の圧倒的栽培面積を誇るサンジョヴェーゼ。果実味豊かなワインが造られ、思わず笑顔になるようなジューシー&カジュアルなデイリーワインから、複雑味ある高級ワインまで幅広く造ることができます。

モンテプルチアーノ

黒ブドウの栽培面積2位はモンテプルチアーノ。こちらも果実味たっぷりのワインが造られます。誰にでも愛されるフルーティーな味わいから、緑の看板の某有名カジュアルイタリアン(※サイゼリヤの表記がOKなら書き変えていただいてもOKです)のグラスワインにも採用されていますよ。

ネッビオーロ

ピエモンテ州やリグーリア州で栽培されているネッビオーロ。なんといっても、”イタリアワインの女王”と呼ばれる高級ワイン「バローロ」を造ることで重宝されている品種です。バローロの弟分とされる「バルバレスコ」もネッビオーロから造られています。


【白ブドウ編】

グレーラ

あまり聞いたことのない品種かもしれませんが、白ブドウの中で最大の栽培面積を誇るグレーラ。実はもともと「プロセッコ」と呼ばれていました。プロセッコといえばイタリアの原産地呼称(特定のワイン産地のことをそのままワイン名として使うことを許可された呼称)のスパークリングワインですが、品種名をプロセッコのままにしておくと、イタリア以外で造られたワインにも「プロセッコ」の名を使われてしまう恐れがあるため、誤認を防ぎブランドを守るために改名した経緯があります。白い花や白桃のようなニュアンスがあり、ほのかな苦みが特徴的な品種です。

ピノ・グリージョ

ピノ・ノワール変異種と言われているピノ・グリージョ。フランスのアルザス地方などでは「ピノ・グリ」としても知られています。同じ品種ですが、アルザスと比べると早摘みで爽やかに仕上げることが多いのがイタリアのピノ・グリ―ジョ特徴です。分類上白ブドウですが、皮の色が濃く色付く「グリ」系の品種なので、皮に含まれる渋みがワインにボディをもたらし、コクのある白ワインが造られます。白ブドウを赤ワインの方法で醸造した「オレンジワイン」がよく造られるのもこの品種。近年世界的に人気が高まっている品種です。

ワイン×料理を合わせることで格段においしく!

イタリアといえば美食の国!おいしい食事とワインの相性が気になりますよね。ワインの産地とその土地の料理を組み合わせることで、ベストなマッチングが楽しめますよ。ここでは、ワインと料理の好相性な組み合わせをみていきましょう!

ガヴィ×バーニャカウダ


赤ワインで有名なピエモンテ州では珍しい白ワイン「ガヴィ」。コルテーゼという品種から造られ、ブドウが完熟した優美な味わいが人気を博し、一時期大ブームとなりました。火打石やハーブのような香りで、生野菜のバーニャカウダは鉄板の組み合わせです。酸味とミネラルがたっぷりなので、魚介とも抜群の相性です。

ランブルスコ×生ハム


エミリア・ロマーニャ州で造られる発泡性の赤ワイン「ランブルスコ」。果実味たっぷりでジューシーながら泡の爽快感も楽しめるランブルスコは、同州のパルマ産生ハムと相性抜群です!生ハムに合わせるワインは白だとさっぱりしすぎ、赤だと重すぎることがありますが、ランブルスコは味わい深い生ハムにぴったり寄り添ってくれます。同州はバルサミコ酢の名産地としても有名。生ハムとバルサミコ酢を使った前菜などは完璧の相性でしょう。

サンジョヴェーゼ×ボロネーゼ


同じくエミリア・ロマーニャ州にある「ボローニャ」は、イタリア随一の美食の町として知られています。この地で食べられている挽肉のパスタ「ボロネーゼ」は、日本のミートソースよりも肉がメインのがっつりしたパスタ。しっかりした肉の旨みを引き立てつつ、脂をリフレッシュしてくれる「サンジョヴェーゼ」の赤ワインがおすすめです!サンジョヴェーゼは他の地域でも造られていますが、「ロマーニャ」などと表記があるものが同地域で造られたワイン。手頃な価格ながら豊富な旨みとなめらかなタンニン、重すぎない飲み口がボロネーゼと好バランスです。

ヴェルメンティーノ×ジェノベーゼ


バジルとにんにく、松の実が素晴らしいハーモニーのジェノベーゼ。日本でもパスタやソースなどで人気がありますよね。リグーリア州の州都ジェノヴァの郷土料理で、この州の「コッリ・ディ・ルーニ」という場所で造られるヴェルメンティーノ種のワインがよく合います。ヴェルメンティーノが持つ白い花のような香りが爽やかなバジルのハーブ感と同調し、グレープフルーツの果皮のようなニュアンスとミネラルから来る塩味がバジルソースにぴったりですよ。

まとめ

今回はイタリアワインの主要な産地や品種、郷土料理との相性例などについてご紹介しました。全体的に手頃な価格ながら、食事をぐんと引き立ててくれるイタリアワイン。多彩なスタイルが魅力ですので、ぜひ色々な産地・品種を楽しんでみてくださいね。

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