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スパークリングワインのラベルにあるBrut(ブリュット)って何?甘辛度の見方について解説!

スパークリングワインのラベルにあるBrut(ブリュット)って何?甘辛度の見方について解説!

 

シュワシュワの泡でスッキリした爽快感が味わえるスパークリングワイン。よく見ると、ラベルに「Brut(ブリュット)」や「Extra Brut(エクストラ・ブリュット)」などと書かれているのを目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。

 

実はこれはワインの「甘辛度」を説明している用語。なんとなく「Brut=辛口」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実際はスパークリングワインの甘辛度表記は細かく7段階に分類分けされています。

 

スパークリングワインの甘辛度表記の読み方がわかると、ワインを購入する時やお店で注文する際に「想像していたより甘口だった…」「辛口のスパークリングを飲みたいけどどれを頼めばいいか分からない…」といった悩みを解決することができます。

この記事では、スパークリングワインの「Brut」などの甘辛度表記の見方について、詳しくご紹介していきます。

 

スパークリングワインの「辛口」「甘口」の意味

そもそもワインの「辛口」「甘口」について、ちゃんと知っていますか?

「甘口」はその名の通り「甘い味わいのワイン」なのでイメージしやすいですよね。対して「辛口」はというと、トウガラシなどの辛さを想像している人はいませんか?

ワインに用いる「辛口」は”スパイシー”や”ホット”の意味ではなく、”ドライ”が最も適しています。

 

ワインにおける辛口とは、「甘くない」ワインのことを指していると覚えておきましょう。

ワインの甘辛度を決めるのは、「1Lあたりの糖分含有量」です。糖分が多ければ甘みを感じ、少なければドライな味わいになるという訳です。

 

余談ですが、糖分は単純に「甘さ」に関係するだけではありません。糖分にはワインの「酸味とのバランスをとる」役割があり、口当たりをやわらかくする役割や、尖った味わいをおだやかにまとめあげる役割を担っています。また糖分があることによって味のボリューム感がアップするので、飲んだときの満足感が得られるといった効果もあります。

 

辛口スパークリングワインのよさは、なんといってもキリッとした爽やかさ。脂っこい食事のキレをよくして口の中をリフレッシュさせてくれる効果や、繊細な味わいの料理でも料理の邪魔をせず引き立たせてくれる、ガストロノミックな味わいが魅力です。

 

Brut」は辛口…だけどもっと辛口の分類もある!

 ワインに少し詳しい人なら、「辛口を飲みたければBrut(ブリュット)を飲めばいいんでしょ?」と思う人も少なくないはず。

間違いではありませんが、実はBrutは甘辛度の段階の中では一番辛いという訳ではないのです。

 

話を戻して甘辛度の分類についてですが、実は国やワインの種類によって微妙に名称が違う場合があります。代表的な例をみていきましょう。

 

◇フランス シャンパーニュの場合

Brut Nature(ブリュット・ナチュール)残糖度3g/L未満・・・超辛口

Extra Brut (エクストラ・ブリュット)残糖度06g/L・・・極辛口

Brut(ブリュット)残糖度612g/L・・・辛口

Extra sec(エクストラ・セック)残糖度1217g/L・・・やや辛口

Sec(セック)残糖度1732g/ L・・・やや甘口

Demi sec(ドゥミ・セック)残糖度3250g/ L・・・甘口

Doux(ドゥー)残糖度50g/ L~・・・極甘口

 

最も辛口のBrut Nature(ブリュット・ナチュール)は、リットルあたり3g以下という超辛口タイプ!近年、世界的な和食ブームなどもあり世界的に食事の嗜好が繊細&軽めになっていることにつれ、流行しています。

 

Brutも辛口の範囲ではありますが、12g/Lまでの残糖が認められています。実際、Brut Nature(ブリュット・ナチュール)と比べると味わいの柔らかさを感じることが多く、飲みやすさとおいしさを兼ね備えたバランスのいい優等生タイプ。みなさんがよくご存知の有名な銘柄〈モエ・エ・シャンドン〉や〈ヴーヴ・クリコ〉などのスタンダード品(NV)などはこのあたりの糖分量になっています。

 

その他のヨーロッパの国々でも、少しずつ呼び方が違えど似た分類を用いています。下記の表にまとめていますので、参考にしてみてくださいね。

brut_chart

 

 

Brut(ブリュット)スパークリングワインのおすすめ5選!

 

  • ダイ・ スプマンテ・ブリュット

 2022年のワイン鑑評会サクラアワードでゴールド賞を受賞。デザイン性の高いボトルデザインで、果実味があり、フルーティで飲みやすく爽やかな味わい。フレッシュライム、青リンゴ、白い花の蜜のような上品な香りで、魚料理やハードチーズ、前菜、お寿司などにぴったり。

 

  • コノスル スパークリング ブリュット ロゼ

 チリの人気銘柄コノスルのロゼスパークリング。高品質ながら素晴らしいコスパのよさで、ラズベリーやストロベリーなど赤い果実のフルーティーなアロマとミネラル感を感じるワインです。

 

  • ラビット ブリュット リースリング ゼクト

ドイツのモーゼル地方でつくられるスパークリング。ドイツの代表品種リースリングを使った非常にフレッシュな味わいは、ラベルのうさぎのように軽やか。暑い日にもぴったりな爽やかなワインです。

 

  • エドネ キュヴェ・ド・マリア ブリュット

 スペインのシャルドネを100%使い、シャンパーニュと同じ伝統製法で造られたスパークリングワイン。熟成はフレンチオークで18ヶ月も寝かせていて、手の込んだ造りのスペインスパークリングです。シャルドネの爽やかさも持ちながら、熟成やシャンパーニュ製法からくる豊かな味わい。冷やしたてよりも、冷蔵庫から少し出しておいて温度を上げてから飲むのもおすすめです。

 

  • ポメリー ブリュット ロワイヤル

      

 1874年にシャンパーニュ史上初のブリュットを誕生させた元祖、ポメリー。柑橘類や白い花のような香り、小さな赤い果実のニュアンスが感じられる上品な味わい。フレッシュで洗練された口当たり、まろやかでボリューム感のあるバランスはまさにブリュットの長所を最大限引き出した一品。シャンパーニュならではの長い余韻と、クリーンなフィニッシュが特徴です。

 

 

まとめ

 

今回はスパークリングワインのBrut(ブリュット)とは何か、甘辛度の見方についてご紹介しました。スパークリングワインの甘辛度について理解すると、ワインを実際に飲む前から味わいの方向性や合う料理などを想像することができます。これから、ワインを買ったり飲んだりする際の参考にしてみてくださいね。

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